2021/06/13
ジミー・スミスは最初はピアノ奏者としてキャリアをスタートしました。
28歳のときにオルガンに転向し、ハモンドオルガンを使用して、ソウルジャズのスタイルを確立したそうです。
一時、長い活動休止に入りますが、のちに復活。
今作は復活後の1999年のライブと、2001年のスタジオ録音を収録したアルバムです。
聴いてみますと、オルガンの速さにしばしば圧倒されます。
特に「My Funny Valentine」では、うわあと感嘆の声が漏れそうな、坂道を転げ落ちるような速弾きが披露されています。フルートも入っていて楽しいです。
「Blues for Lynn」はジミー自身の作品だそうです。序盤からオルガンが暴れまくっています。
さて、この前のTeddy Wilson「Easy Living」でも同じようなことを書いたのですが、この「The Cat Swings Again」は、どういうアルバムなのかよくわかっていませんでした。ディスコグラフィーにもありませんし。
わからないまま聞いているのも座りが悪いので、ジャケットに書いてある「A JAZZ HOUR WITH」で検索して見ると、こちらのサイトで解説されており、読ませていただきました。
じっくり聞くモダンジャズの探索ツール
http://homepage1.nifty.com/ModernJazzNavigator/jhr0.htm
どうも寄せ集めと言っては言葉が悪いのですが、廉価版として編集されたシリーズ物だそうです。
CDについてたカタログに、Teddy Wilson「Easy Living」が載ってたので、あれっと思ったのですよね。
Jimmy Smithは1980年に「The Cat Strikes Again」というアルバムを出していますので、そのもじりでしょう。
まあ、安く手に入るのはよいのですが、オリジナル盤を紹介せずに廉価盤ばかり紹介するのも、あまり良くないのかなあ、などと考えて、今後の購入について少し見直してみようなどと思っています。