なくしたものを探して〜とりあえずやってみました

体験主義で、実際に体験した内容と、実はよく知らないので人に聞くのが恥ずかしい、という内容について調べてみたことをもとに書きます。

DVD「クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃」

time 2022/04/10

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・クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃のあらすじ

春日部では夜に眠っていると夢の中で挙愛魚に飲み込まれるという奇妙な体験をする人が続出します。しんのすけの周辺の人物でもそれが起き、子どもたちは自らの願望を夢で実現させていきますが、大人達は見る夢が悪夢ばかりになっていきます。同じ時期に幼稚園に転入してきたサキという少女が夢の件と何か関係がありそうですが、彼女は複雑な事情を抱えており、しんのすけ達と仲違いしつつも同じ夢の中へ入っていきます。

・クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃の感想

悪夢の絶望感から真相へ

大人達は徹底して悪夢にうなされるという役回りになり、特に身近なところのひろしやみさえはかなり疲弊していきます。日頃の疲れを睡眠で取るはずが悪夢ばかり見ることで、ひろしの「逃げ場がない」という嘆きがリアルに気の毒でした。

前半は子どもは夢の中でいい思いをするものの、徐々に子どもたちも悪夢ばかり見るようになっていき、少しホラーのような展開になります。序盤から思わせぶりに登場していたサキとその父親が鍵を握っていることは観ている側には明らかですが、なかなか作中では明かされず、夢の中で風間くんが最初にその真相に到達するあたりは自然でいいですね。

友情と親子愛の両取り

テーマとしては大きく2つあるように思えます。転入してきたサキとしんのすけやネネちゃんとの友情、そしてサキと両親の関係。

前者は王道とも言うべきゲストキャラクターと防衛隊との友情ですね。序盤こそサキに異性的な好意を抱いていた男性陣にネネが複雑な感情を抱くという対立構造があったものの、夢の問題やサキの家庭の事情に関わるうちに徐々に雪解けが起きていきます。サキの悪夢で襲ってくるものをそれぞれが自分の夢を武器に立ち向かっていくシーンは胸が熱くなります。

そしてサキの両親について。父親は娘を助けたい一心で考えた結果の行動であり、多くの人々を巻き込んでいますがひろしがある程度理解を示します。そしてサキの母親が最期にどう思っていたかについてはみさえが代役となってサキに伝えることで話としては解決を見ます。

大きなテーマの両立は大変だったとは思いますが、周囲の助けによってサキが立ち直ったという構図のためには両方に触れざるを得ませんね。両親だけで解決が無理でしたし、友達の助けのみの解決だと父親の立場がなくなります。

・気になるキャラクター

ひまわり

夢の中で巨大化してしんのすけ達の危機を何度も救います。劇場版では何でもできる便利キャラになりがちなひまわりですが今作でも強力ですね。

サキの悪夢から逃げている場面は筋書きが決まらない話を見せられている感じがしてあまり個人的に好きではありませんが、ひまわりの活躍シーンはほぼここに詰まっています。

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