2021/06/13
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「コッコさんのともだち」 の特徴
片山健さんの「コッコさん」シリーズの1冊です。
本作や「おやすみなさいコッコさん」以外に「コッコさんのおみせ」「コッコさんとあめふり」といった作品も出ています。
保育園に通っているコッコさんですが、なかなか一緒に遊ぶ友達ができずに1人ぼっちでいます。
ですが同じように1人でいるアミちゃんという女の子と一緒に遊ぶことができるようになりました。
2人は仲良く遊んでいましたが、ある日喧嘩してしまいます。
そこから2人の行動に変化が生じるようになりました。
楽しみ方について
保育園ではたくさんの子どもたちが遊んでいますが、なかなか皆の輪に入れない子はいるわけで、そんな子にスポットを当てた形となっています。
主人公のコッコさんも1人だけの状況になってしまいましたが、アミちゃんはまさに救世主のような存在でしたね。
2人が仲良くなって毎日のように一緒に遊んでいる描写が微笑ましいです。
2人が喧嘩してソロ活動に入るところはハラハラしますが、その後にさらに友達の輪が広がっていくというハッピーエンドになっていますので安心です。
子どもと一緒に使ってみたら…
家にある「おやすみなさいコッコさん」と同様に結構読み聞かせた回数は多い絵本です。
私なんかは話に感動してしまいましたが、子どもの方はどこまでそれが伝わっているのかはちょっとわかりませんでした。まだ感動的な話は難しいのかも。
「おやすみなさいコッコさん」では割と強情に寝ることを拒んでいたコッコさんでしたが、今作では結構気が弱いのでしょうか、なかなか友達を作ることができません。
子どもが2冊の絵本のコッコさんが同一人物と認識しているかどうかはわかりませんが、独立した話なのでどちらから読んでも特に問題はありません。
「コッコさんのともだち」 良い点
話が感動的で、最後の方は読み聞かせるこちら側もジーンときてしまいます。
コッコさん良かったねと思えるような内容になっており、確かに1人とだけ遊んでいるわけにもいかないよなあと別の納得する感情も生まれてきます。
読み聞かせされる側の子どもの立場もそれぞれあると思います。
もちろん皆と仲良くしてくれるのが一番ですが、なかなか皆と遊べない子も誘ってあげられると喜んでくれるということも、この本を通じて学んでほしいですね。
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