（JAZZ） 「No.1 Swing Set」

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今回はオムニバスものの1枚です。
No.1 Swing Setというたいとるからジャズであることは容易に想像できますが、ジャズの中でもどのような音楽性であるかは聴くまで謎でした。

よく見るとジャケットの右側と、右下にも小さく「ELECTRO SWING」と書いてあります。
これが実はキモでして、今作のジャンルでもあります。

このエレクトロ・スウィングというのがひそかなブームになっているようで、付属のライナーノーツによると、注目のムーヴメントであると言います。

聴いてみると、どうも古さを感じる音作りなのです。
ジャズの中にはあまりいつの年代のものかがわからない曲もたくさんあって、私なんかは聴き分けができないのですが、聴くだけで、ああこれは昔の1930年代ごろのだろうな、というのはなんとなくわかる場合もあります。

今作では結構その香りがするというか、あえてレトロな雰囲気をまとったビッグバンドが結構主張してきます。

イントロでその昔の雰囲気を味わわせて、途端にモダンなクラブ風の音楽をミックスしてくる構成であるため、オールドファンにもとっつきやすく、新しもの好きにも受け入れられると思います。

今作にも曲が収録されているCaravan PalaceやTape Fiveといった気鋭のアーティストが人気を集めてきているようです。
踊れるジャズの新定番を標榜するこのジャンルが、いずれシーンを盛り上げてくれることでしょう。

ちなみに続編として、「No.1 Swing Cat」というアルバムも出ています。