【絵本レビュー】島田ゆか「バムとケロのそらのたび」

「バムとケロのそらのたび」の特徴

面倒見がいい穏やかなバムと、散らかすことが多い割に料理ができたりするケロの2人組が織りなす人気シリーズの1つです。

今作はバムのおじいちゃんからの手紙を読み、バムとケロが組み立て式の飛行機でおじいちゃんに会いに行くという内容です。
道中が一筋縄ではいかず、タマネギ型の山で涙が止まらなくなったり、カボチャ型の山が噴火したり、ヘビやコウモリに襲われたりと大変です。

ただ、おじいちゃんからの手紙ではこの辺りも全部注意するようにと書いてあったのですが、バムが適当に読んだ結果、全く回避できずに全部にハマってしまうのでした。

楽しみ方について

話自体が面白く、先が気になります。

子どもが夢中になって、毎日のように寝る前の読み聞かせの時間で読んでおります。
中身を子が覚えまくっていて1人で声に出しながら読んでいます。

ほとんど間違いなく読めているので、文章の内容をほぼ暗記しているのか、それとも文字を読んでいるのかと不思議でしたが、おそらく前者の暗記なのだと思います。

なぜかというと、見開きのページにそれぞれ文章が書いてあるのですが、左側のページを見ながら右側のページに書かれている文章を口に出していたからです。
暗記は暗記で凄いですね。

子どもと一緒に使ってみたら…

もともと私の両親からのプレゼントで買ってもらった本が「バムとケロのおかいもの」でした。

うちの子どもがこれを無茶苦茶気に入っただけでなく、妻も大いに気に入ってシリーズの他作も買いそろえようと試みたのです。
そして手始めに購入したのがこの「バムとケロのそらのたび」だったというわけです。

うちの子はケロちゃんが好きなようです。

本作とは直接関係なくたまたま知りましたが、100万部突破を記念してのキャラクター人気投票が実施されていたらしく、ケロの1位は納得にしてもバムが5位……
トップ3にも入れなかったのは驚きますね。
サブキャラに負けまくっています。お友達のかいちゃんが4位。

「バムとケロのそらのたび」　良い点

基本的に主役がバムの話で、ケロは後ろに付いてきている感じですね。あまり目立っていません。
苦労しておじいちゃんちへ辿り着いてからは割とあっさりしていました。

小さい犬のヤメピが付いてきていたりという小ネタはお馴染みで、ページの隅々まで楽しめます。
作者の遊び心が感じられますね。

私も何度も読み聞かせていますが、毎回「おじいちゃんからの手紙をしっかり読んでから出発しろよ！」と根本に関わることを思ってしまいます。
ちなみにこのおじいちゃん関係の話はシリーズ他作でもあります。