なくしたものを探して〜とりあえずやってみました

体験主義で、実際に体験した内容と、実はよく知らないので人に聞くのが恥ずかしい、という内容について調べてみたことをもとに書きます。

おすすめの無人島・孤島ものミステリ小説10作品

time 2016/08/04

商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。 style=

sponsored link

夏になるとミステリ・推理小説が無性に読みたくなったりします。
エアコンの効いた部屋で、ベッドに横になって、夜に1冊読破してやろうとか、読みかけのあの本の続きを今夜読もうとか、いろいろありますよね。

ジャンルとしてはホラーもいいのですが今回はミステリについて。
中でも嵐や吹雪の山荘もの、孤島もの、洋館ものなどの、いわゆるクローズドサークルが舞台となっているミステリは多くの人に好まれています。

まずは無人島・孤島もので、おすすめの作品を10冊挙げてみます。
どんでん返しがあるものばかりです。やはりミステリではどんでん返しがほしくなりますね。

商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。

十角館の殺人新装改訂版 [ 綾辻行人 ]価格:810円(税込、送料無料)

 

作者 : 綾辻行人

孤島である角島を大学のミステリ研の面々が訪れ、そこで連続殺人が起こるという内容です。
綾辻さんの「館」シリーズの第1弾。

島側のメンバーは皆ニックネームで呼び合っていますが、本土側に残っていたメンバーは本名で読んでいるという、やや特殊な進み方をします。
登場人物全員が孤島にいるわけではないので、孤島側の緊迫感が伝わってきてよいですよ。

驚愕のトリックは未だに語り草となっているほどです。
どういうトリックかを書くとかなりのネタバレになるため、興味のある方はなるべく先に情報を集めずに読み終えた方がよいでしょうね。

新本格の先駆け的な作品であり、当時は人間が描けていないとかの批判があったりしましたが、実際そんな個性ある人ばかりでもないでしょうし、私は特に違和感はなかったですね。

商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。

孤島パズル [ 有栖川有栖 ]
価格:864円(税込、送料無料)

 

作者 : 有栖川有栖

舞台は嘉敷島という南の海の島です。

「月光ゲーム」に続く江神シリーズ。
結構長い期間、火村シリーズばかり出ていて江神シリーズのファンはかなり待っていたようなのですが、「女王国の城」でなんと15年ぶりに江神シリーズが出たというのも話題になりました。

今作は英都大学推理研の江神・アリスに加えて、有馬マリアという女性部員が登場し、孤島での宝探しに挑戦します。
ところが殺人事件が発生し、さらに無線機も破壊されてしまい一気に事態は緊迫。

解決の前に「読者への挑戦」が挟まり、我々読者が論理的に考えて犯人を当てることを促されます。
まあ私は論理的な思考は苦手なので、ちょっと考えてからさっさとページをめくってしまうのですが、自信のある方もない方もぜひぜひチャレンジしていただきたいと思います。

ちなみに、そもそもマリアって誰だ?というところから話が始まりました。出方が唐突です。

商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。

奇跡島の不思議 [ 二階堂黎人 ]
価格:966円(税込、送料無料)

 

作者 : 二階堂黎人

奇跡島という孤島を、美術サークルのメンバーが訪れます。
島には名家の娘の館がありましたが、彼女が不可解な死を遂げた後は無人島となっていました。

サークルの面々は館の美術品鑑定のためにやってきたのですが、次々と連続殺人で命を落としてしまいます。

実は探偵役が明かされていないため、誰が探偵なんだろう、というのを考えるのも一興ではあります。
この辺は他の二階堂作品を読んでしまうと考える前に看破できてしまうので、「〇〇の不思議」のシリーズは本作から読むのがよいですね。

主人公っぽいポジションの人物と、彼を慕う後輩が仲良さげなので微笑ましいですね。

しかし一人の登場人物の死因がかなり無茶苦茶でした。
二階堂作品でトップクラスに好きな一冊なのですが、そこだけはもうちょっとなんとかしてほしかったですね。

商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。

監獄島(上) [ 加賀美雅之 ]
価格:1028円(税込、送料無料)

 

作者 : 加賀美雅之

加賀美雅之さんは光文社の「KAPPA-ONE登龍門」という公募新人賞の第1期生として、「双月城の惨劇」でデビュー。
この賞の同期には、石持浅海さんや東川篤哉さんら、かなり有名になった作家もいます。

加賀美さんも作家としての将来を期待されていましたが、2013年に逝去されたのがとても残念です。
新人賞に推薦していたのは上述の二階堂黎人さんであり、HPの日記でお悔やみを述べられていました。

本作は上下巻で、かなりのボリュームがあります。

大規模な刑務所のある監獄島。
刑務所の内部で陰謀が進行しているとの情報を得て、シャルル・ベルトラン警部が調査に訪れます。

そこには天才犯罪者が収監されていたほか、受刑者側だけでなく刑務所内部の人間も後ろ暗いことがあるなど、各人の思惑が渦巻く中で連続殺人が起こります。

物理トリックに重点が置かれ、古き良きミステリを感じる事ができます。私は上巻を読んでだいぶ経ってから下巻を読みましたが、下巻は夢中になって一気に読み終えてしまいました。上巻の後でもっと早く読めばよかったと思うぐらいです。


 

作者 : 歌野晶午

本が出た当初、出版元の祥伝社は中編小説の文庫を一冊400円で売るというシリーズを出していました。
テーマ競作だったり、「まほろ市」という架空の都市の春夏秋冬を4人の作家が書いたりと、いろいろ工夫があって面白い試みでしたよ。

本作はその400円文庫の一冊です。

屍島という孤島に、爆弾テロを起こした宗教団体のメンバーが逃げてきます。
宗教団体の幹部もいましたが、船とともに姿を消してしまい、遺されたメンバーの中で殺人事件が起きます。

犯人は誰なのか、そしてタイトルにもある生存者とはいったい誰なのか、というのが謎ですね。
中編なのでそこまで長くありませんが、さくっと読み終えられる良作でした。

ちなみに「そして名探偵は生まれた」という短編集(中編集?)に収録されていますので、興味のある方は他の作品も読めるそちらを購入された方がよいでしょう。

商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と

そして名探偵は生まれた [ 歌野晶午 ]
価格:750円(税込、送料無料)

 

商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。

凶鳥の如き忌むもの [ 三津田信三 ]
価格:993円(税込、送料無料)

 

作者 : 三津田信三

小説家・刀城言耶シリーズです。

瀬戸内にある鳥坏島の秘儀を取材しに行きました。

島の断崖絶壁の上に造られた拝殿にて、「鳥人の儀」なる儀式が執り行われるのですが、儀式の中で巫女が姿を消してしまいます。
それは奇跡か、それとも事件か。

本格ミステリと民俗ホラーの要素を併せ持った好内容です。

三津田さんの本は毎回雰囲気がいいんですよね。
もともと民俗ホラーや民俗ミステリは好きなので、好みのジャンルです。

期待感に後押しされて、ページをめくる手がなかなか止まりませんでした。
最大の盛り上がりはやはり儀式中の消失事件です。

若干、推理時のトリック談義が長いですが、真相はなかなか驚かされました。

商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。

撲殺島への懐古(ノスタルジア)
価格:1026円(税込、送料別)

 

作者 : 松尾詩朗

懐古と書いてノスタルジアと読みます。

島田荘司氏をリスペクトした「彼は残業だったので」が有名な(?)松尾さん。
そんな彼の孤島ものです。

なんと島へ行ったメンバーが格闘技仲間です。これは新しい発想だと思いました。
空手、レスリング、柔道、キックボクシング、中国拳法。
元ネタとなった格闘家が少し頭に浮かんできます。

彼らが大学卒業前に合宿のために島へ向かったのですが、そこで殺人事件が起きてしまいます。
体育会系の人らが何かにつけて殴り合いの喧嘩になるのが困りものですが、そこは読んでいて微笑ましいところもあり。

それぞれ強いはずの彼らが次々と殺されていくのって不思議ですよね。

トリック自体はバカミスとして称えられるかもしれませんし、探偵役もそれでいいのかといろいろ問題はありますが、結構面白かったので私は好きですよ。

商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。

時間島 [ 椙本孝思 ]
価格:648円(税込、送料無料)

 

作者 : 椙本孝思

作者の椙本(すぎもと)さんは奇抜な設定で毎回楽しませてくれます。

本作は矢郷島という廃墟の島で収録を行うテレビクルーらが、次々殺害されていくという話です。

「5年後の未来」にいるという、表紙のミイラ男から送られてきた動画メールによって、自分たちが皆殺しにされるという予言が告げられます。
やがてその言葉通りに出演者やスタッフが次々と殺されてしまうのでした。

まず、どういうことなんだって設定です。
これによって他の孤島ものとは一線を画した独自性がもたらされているのですが、実はそれだけの小道具ではないところに意外性があります。

このほか、結構舞台となった島の設定も詳しいですし、なかなか凝り性ですね。

主人公は生き残れるのかも気になりますし、ミイラ男は誰なんだということも謎で、先が気になる話でした。

 

作者 : 鳥飼否宇

植物写真家が、流れてきたボトルに入っていたフロッピーディスクを拾ったのが発端です。
そのディスクには、未確認生物調査隊の一行が沙留覇島という島に調査に向かった顛末が記されていました。

沙留覇島には「人魚」がいて、「朱雀」が舞い、謎の仙人が人を欺くのだそうです。
空想上の生き物の謎と、殺人事件の謎を両方楽しめるという一冊でした。

殺人事件の方はすでにあらかたが済んでしまった後ですので、残されたフロッピーディスクの内容を読み解くという方法で真相に迫っていきます。

人魚や朱雀といった題材はよいので、どう始末をつけるのかと思いましたが、少し肩すかしかも。

鳥飼さんの本の特徴ですが、ノリは結構軽めです。自然系のミステリを多く書かれている方なので、島の描写や生き物の蘊蓄などはさすがと思わされました。

商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。

波上館の犯罪 [ 倉阪鬼一郎 ]
価格:950円(税込、送料無料)

 

作者 : 倉阪鬼一郎

私は倉阪さんのファンなんですよ。
特に彼の書く、女っ気の全くない、仄暗い独身男性が出てくるホラーが大好きでして。

最近は時代小説をハイペースで量産しているようで、ホラー好きからすると少し寂しくもあります。

今作は倉阪さんがもう一つ得意とする、バカミスに属します。
バカミスとはなんぞやということを語るのは難しいのですが、おかしな方向で読者を楽しませるミステリとでも言いましょうか。

今作は半島の近海に浮かぶ孤島に建てられた、波上館という洋館が舞台です。
現在、船でも空路でも行けない状態の孤島において、殺人事件が起こります。

犯人当ても気になりますが、途方もない労力がかかった作品であると作者は言います。

果たして何に労力がかかったのか、個人的にはそこはあまり考えずに読んだ方が驚くと思います。一気に読んだ方がいい作品ですね。

いかがでしたでしょうか。
孤島もののミステリ小説を読んで、少し島に行った気分に浸ってみるのも、リフレッシュになるかもしれません。

ちなみにゲームでは「うみねこのなく頃に」「かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄」「金田一少年の事件簿 悲報島 新たなる惨劇」などが孤島が舞台のミステリですね。

sponsored link

down

コメントする




CAPTCHA