絵本　あだちなみ・あいはらひろゆき「くまのがっこう」

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概要、解説

くまのがっこうに通うきょうだいを描いた人気シリーズの1作目。12人のくまのきょうだい。男の兄弟がほとんどなのですが末の妹であるジャッキーはお母さん代わりにいろいろなことにチャレンジします。
この本ではくまのがっこうで彼らきょうだいがどう過ごしているのかと、夜に寂しくなったときにどうするかが描写されています。

お母さん代わりとして奮闘しているジャッキーの姿が健気でいいですが、この本だと最後にプレッシャーや疲れから泣き出してしまった彼女。兄たちが次から次へと泣いていくという困った状況を末の妹であるジャッキーがなだめに回るという、年齢の割に大変な役回りが来てしまったという感じですね。

このように泣いた兄たちへはジャッキーが慰めに回ってくれるのですが、当人のジャッキーに泣きが入ってしまうと他の兄たちは割とほったらかしですね。皆で寝てるからなんとなくいい話っぽく終わっているものの、ちょっとそこはジャッキーがかわいそうでした。

ジャッキーはきょうだいの中でも一番のいたずらできかんぼうという設定のようですが、兄の面倒を見ているあたりそんな気はしませんでした。ただ確かに絵で描かれている過ごし方を見ていると、バケツの中に入ったりしているのは明らかにサボりですし、他の兄たちとは違う行動をしたがる一面はあるようです。我が強いのかもしれません。

うちで使用してみての感想

人気作だけあってパワーがあるのか、うちの子どももすぐに内容を覚えました。何回か読み聞かせていると話を覚えるようで、ページを開いただけでそらで書かれている内容を口にできるぐらいですからかなり気に入っていたようです。通っていた幼稚園にも置いてあったような気がします。

今回はほぼジャッキーの活躍だけで男の兄弟は名前を覚えることすら難しいぐらいでしたが、シリーズ他作だと彼らにもそれぞれの見せ場があるのでしょうか。

グッズ展開も多いシリーズではありますが、なぜかうちの子どもの場合はこの「くまのがっこう」関係のグッズはさほど興味がないのか、あまりほしいとか買ってとかは言いませんね。
かなり広くグッズ展開しているため、こんなところにもジャッキーがいるのかと驚くことがあります。元が絵本だと知らずにグッズだけ買っている人もいるかもしれませんね。