2021/06/13
|
sponsored link
Contents
・クレヨンしんちゃん ちょー嵐を呼ぶ 金矛の勇者のあらすじ
暗黒の世界である「ドン・クラーイ」が地球への進出を目論んでいる最中、しんのすけはアクション仮面のソードのおもちゃを買い求めるいつもの日常を送っていました。夜に寝ていると「ドン・クラーイ」の刺客がしんのすけの元へ次々と現れ、2つの世界をつなぐ扉をしんのすけの手で開けさせようとしてきます。突然マタという少女も現れてしんのすけと協力して「ドン・クラーイ」の魔の手に立ち向かいます。
・クレヨンしんちゃん ちょー嵐を呼ぶ 金矛の勇者の感想
しんのすけ孤軍奮闘
かなりファンタジー要素の強い作品です。冒頭からロボットとドラゴンの戦いが展開しておりどこの世界の話かと不安がよぎりました。完全に別世界である「ドン・クラーイ」がしんのすけたちの地球へ干渉してきます。
最初こそしんのすけ達の一条が描かれますが、ある晩喉が渇いたしんのすけが目を覚ますと別世界への扉が開いており、其所は絵画の中へ紛れ込んだ「メトロポリタン・ミュージアム」ような変わった情景が広がっています。そんな中でも楽しんでしまうしんのすけはさすがですが、さっそく敵が現れてきて危機感が募り始めます。
本作はしんのすけが最終的にタイトルの「金矛の勇者」になるため、ほとんど彼1人で自体に立ち向かっています。中盤以降に野原家全体が巻き込まれることになってしんのすけの話が信用されますが、それまではしんのすけの活躍を誰も信じてくれない孤軍奮闘状態が続いているためなかなか切ないものがありますね。ヒロイン役のマタもそれなりに活躍しますが、肝心なことをしんのすけに話しておらず強固な信頼を得られずにいたために一度裏切られたりします。CVは堀江由衣。
必要なのかわからないシーンが多い
途中でキャラクターが歌を歌うシーンが複数あってミュージカル風です。需要がそれほど強いのかはわかりませんがアクセントにはなりますね。別に敵役のマック・ラ・クラノスケに歌わせる必要もないと思いますけどね。ゲストの小島よしおにも専用曲がありました。
全体的なストーリーとしては特に不満はないのですが、本当に必要なのかと思われるシーンは多かった印象です。前述の歌もそうですし、野原家がそれぞれ日々の生活を送っている描写がやたらと多いのも気になりました。
ひろしが乗っている電車で乗客のマナーが悪いというのが繰り返されたり昇進できなかったりというシーンのあとに、「ドン・クラーイ」が浸食した世界ではそれらが翻されるということでギャップを見せたいのだと思いますが、「ドン・クラーイ」に乗っ取られる世界というのがそれ以外にほとんど描写がなく、何が脅威なのか伝わりませんでした。ストレートにドラゴンとかいますけれど、それが日常生活とどう絡むのですか。みさえの機嫌がやたらと悪くなったりするのもいまいちあとからの展開につながっていません。
最後のボスであるアセ・ダク・ダーク戦は決着のあとに再度ボス戦という驚かせ方をしますが、通しで見ると非常に長いです。25分ほど戦っています。マタの見せ場、野原一家の見せ場、金矛とかの見せ場などを詰め込んでいくとこうならざるを得ませんが、結末がだいたいわかっているのにやたらとしんのすけのピンチのシーンが長いのが少しストレスでした。アセ・ダク・ダークがしつこいんですよね。
・気になるキャラクター
クロ
シロに似た外見をしていますが、違いは体が黒いこと。しんのすけに拾われて野原家で飼われます。
実は大きな秘密を持っているのですが、レンタルビデオ屋に行くのを嫌がるシーン以外はほとんど役に立っていないキャラクターです。話の上で必要ではあるのですが。