なくしたものを探して〜とりあえずやってみました

体験主義で、実際に体験した内容と、実はよく知らないので人に聞くのが恥ずかしい、という内容について調べてみたことをもとに書きます。

DVD「クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡」

time 2021/09/09

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・クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡のあらすじ

不思議な玉を巡って珠由良(たまゆら)族と珠黄泉(たまよみ)族が争っており、たまゆら族のオカマがその玉を持ってしんのすけとひまわりの前に姿を現します。ひまわりがその玉を飲み込んでしまったため、野原家は両一族の争いに巻き込まれていくことになります。
たまよみ族の黒幕はその玉やいくつかの秘宝によって魔王を蘇らせようとしており、たまゆら族は野原家や千葉県警の東松山よねらと協力してひまわりを守ることになるのでした。

・クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡の感想

ギャグ満載で明るく安心できるストーリー

1997年作の劇場版第5作目です。幼稚園周りのレギュラーは最後にちょっと出番があるだけで、ほとんどは野原一家とたまゆら族が中心です。
玉を巡る両一族の争奪戦というのがメインテーマで、かなり格闘シーンやカーチェイスが多くアクション要素としては充実していますね。ひろしやみさえはどうしても格闘技の訓練を受けてきている両一族には叶わないながらも、果敢に立ち向かったりひまわりを守ろうと立ちはだかったりして頑張ります。

本作ではかなりギャグが多く、しんのすけはもちろんながら味方側も敵役も積極的にギャグを披露してくるため、全体的に雰囲気が明るめです。
ボスとして出てくるヘクソンはツッコミもボケも両方こなしてきますし、敵の大物である玉王ナカムレは分別のあるところも見せつつギャグを主導で行うバランス感覚を持っています。のちの作品では敵のユーモア要素が乏しく、ふざけているしんのすけ達を一蹴するだけのパターンも珍しくありませんが、本作の悪役達は親しみが持てました。

ヤバいはずの魔人が蘇ってきたあたりでもギャグで片付けようとしているので、そこはメリハリがあるとは言えませんが、100分足らずの中で退屈せずに見通せたのはギャグの力が大きかったと思います。

キャラクターもそれぞれ魅力的

結構話も面白く、キャラクターも魅力的で個人的に好きな作品ですね。
オカマ3人は終始協力してくれて頼もしかったです。担当声優が郷里大輔さんと塩沢兼人さんで、亡くなられたことが残念です。

パワー型の敵として出てくるサタケが実は子ども好きでひまわりに甘かったり、失敗が多かった東松山よねが要所で活躍したりと、サブキャラにも見せ場が多かったですね。七人の侍の名前が付いたたまゆら族にすら愛着が湧きます。

ひまわりがちやほやされて嫉妬するしんのすけが、ひろしからの言葉で兄としてひまわりを守るようになるという変化もよかったです。まさかしんのすけの成長物語になるとは思っていませんでした。

・気になるキャラクター

臼井儀人先生

「クレヨンしんちゃん」作者であり今は亡き臼井儀人先生が本人役で登場しています。カラオケで熱唱しているシーンや、その後カラオケ大会の予選に出場するために会場の場所を尋ねたりしていますね。
肉声が聴ける貴重な機会ではありますが、今後の劇場版作品でも登場しているようです。

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