なくしたものを探して〜とりあえずやってみました

体験主義で、実際に体験した内容と、実はよく知らないので人に聞くのが恥ずかしい、という内容について調べてみたことをもとに書きます。

DVD「クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ〜拉麺大乱〜」

time 2021/08/07

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・クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ〜拉麺大乱〜のあらすじ

マサオくんが突然人が変わったような強気な態度になったことを不思議に思ったしんのすけたちは、彼の後を付けていったところ春日部市にある中華街のアイヤータウン(哎呀街)に辿り着きます。マサオくんはそこでカンフーの一種である「ぷにぷに拳」を師匠から教わっていました。先輩である女性拳法家のランが好みだったしんのすけを始めとし、他のメンバーも興味を持って修行を始めます。

一方アイヤータウンでは「ブラックパンダラーメン」のチェーン店が勢力を広げ、そこのラーメンを食べた人は正確に異常をきたしていました。ブラックパンダラーメンは土地の確保のためにぷにぷに拳の道場にも立ち退きを命じてきて、師匠やラン達と対立していきます。

・クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ〜拉麺大乱〜の感想

意味のわからないカンフーの技や修行が魅力

クレヨンしんちゃんの劇場版第26作目となります。今回はカスカベ防衛隊の5人が中心に前半は動き、野原家は後半に入って少し目立つ程度になっていますね。

しんのすけ達のカンフー修行は中国映画を下敷きにしたと見え、私はあまり見たことがありませんが雰囲気はよく出ていて楽しそうでした。何のためにやるのかわからない修行やどう使うのかわからない技などがあって盛り上げてくれます。

一方、敵役であるブラックパンダラーメン側の悪行もわかりやすいです。ラーメンを食べた人は凶暴性を持ち、かつ底のラーメンを食べずにはいられない依存症にもなってしまいます。クスリを入れているとしか思えないので危ない描写があるのではないかと思いましたが、これを敵のボスであるドン・パンパンが麺の秘孔を突くという荒技により代替しています。

今作はこの敵が強すぎるような気がしますね。しんのすけ達が街の異常に気づいた頃にはほとんどの住民がブラックラーメンの虜になっており、防衛隊と野原家とランたちしか闘える者がいません。ボスのドン・パンパンの技も強力。
こうなると敵の自滅を待つぐらいしか勝てる展開にできなさそうですが、ランやしんのすけ達が身につけたぷにぷに拳も存外に強力であるために勝負になりました。特に奥義が無茶苦茶に強いです。

しんのすけ以外のメンバーも修行の成果を発揮して大人相手にぷにぷに拳の技をお見舞いしていくのはやはり見ていて気持ちのいいものがありました。
最後の解決については唐突感があり、かつ視聴者側の思い入れが乏しいものであるために若干ポカーンとなるところもありました。子どもと一緒に見たら説明を求められるのかもしれません。
そもそもジェンカって何だと。お遊戯でやるにしてもなぜこの映画でジェンカなのかと。なお私が知ってるのはレットキッスってやつですね。今回のとは歌詞が異なります。

・気になるキャラクター

マサオくん

ヒロインかつしんのすけに立ちはだかる役割ともなるのが女性拳法家のランこと玉蘭ですが、彼女の掘り下げは劇中を見ればいろいろとわかってきますし主役ばりに活躍しています。かなり優遇されていると思いますね。最終的に最強クラスになっていますし。

そんな中であえて個人的に注目するとしたらマサオくんでした。
もともと彼が起点となって話が始まり、しんのすけたちがカンフーを学ぶきっかけとなります。兄弟子としていろいろ教えてやるからついてこいという貫禄すら感じさせていましたが、技の修得が全くうまくいっておらず、あとから弟子入りしたカスカベ防衛隊のメンバーに先を越されて面目丸つぶれです。

彼は結構不幸な立ち位置に来ることが多いですが、こうやって周囲に追い抜かれるという精神的に追い詰められていく展開になるのは見ていて辛いですね。
しかし終盤は彼が師匠の保護という結構重要な役割を果たしていたことが大いに助けになりました。友人達とのわだかまりも解けてよかったですね。頑張った甲斐あって、DVDジャケットではしんのすけと並ぶような中心人物のたたずまいをゲットしました。

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