2021/06/13
価格 | 990円~ |
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Contents
概要、解説
福音館書店から出ている絵本の一冊です。この絵本は著者が豪華なんですね。なんと詩人の谷川俊太郎さんです。なんとと言っても谷川さんは絵本を数多く発表されていて、福音館書店からもかなり出ていたんですね。知ってる人からすると常識だったようです。
絵は長新太さんが担当されていました。絵本や挿絵でご活躍された方で、子ども関係の本やテレビでしばしば名前をお見かけしますね。有名なところだと「へんてこライオン」。「おかあさんといっしょ」のコーナーでもありましたね。声を古田新太さんが担当していて、ダブル新太なんです。読みは違いますが。
さて本の内容ですが、生活に即した形の小気味いい詩がたくさん収録されています。「めのまどあけろ おひさままってるぞ みみのまどあけろ だれかがうたってる」という感じでそれぞれの詩の長さが統一されているので、読み聞かせするのも一定のリズムに乗って読めて楽しいです。
見開き2ページに生活風景などが書かれていて、詩を視覚的にイメージしやすくなっています。
うちで使用してみての感想
妻が子どもの2歳の誕生日頃に買ってくれた絵本だと思います。2歳で谷川俊太郎の詩って、難しくないだろうか、大丈夫なのかと一瞬私は不安になりましたが、全く心配する必要もありませんでした。子どもも結構気に入ったようで読み聞かせする機会は多めでした。詩のリズムが聴いていて心地よいのでしょうか。私や妻が読むのをおとなしく聞いています。
石けんだったり冷蔵庫だったりと生活感があるものが多く出てくるので、自分の身の周りにあるものと結びつけやすく親しみが持てる詩が多いです。
お日様が出てくる朝の目覚めから始まり、本の最後では「ねんねんころり ねんころり」という感じで就寝時間につながっていく構成になっていました。つまり夜に寝る前に子どもに読み聞かせて、読み終えるところでちょうど眠りにつけるという親切設計と言えますね。
長新太さんの絵もよくて、たとえば詩に出てくる「いっぽんあし かかし」などは子どもへの説明が難しいですが、わかりやすく描かれていてイメージとして覚えやすいですね。1984年と結構昔に出た本ですが、今でも全く古さを感じさせない内容です。今後も語り継がれていってほしい1冊と思います。