2021/06/13
価格 | 1,320円~ |
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Contents
概要、解説
「14ひきのひっこし」「14ひきのあさごはん」のヒット作など「14ひきの」シリーズでも有名ないわむらかずおさん。その5作目にあたります。
ねずみの一家が祖父母と両親と子どもたちの3世代で暮らしており、その数が合計14匹になるということでこのシリーズタイトルになっているということですね。子どもの数が10匹で、名前も数字にちなんだ「いっくん」という感じで付けられています。将来独立したら自分の子どもの名前に苦労しそうですね。
一家がそろってピクニックに行くことになり、森や川を抜けて広場まで行く道中でそこに暮らす様々な生き物とも出会って行く様子が描かれています。
着いた先ではお弁当を食べたり遊んだり。自然の温かみが感じられます。緑が基調になっていて目にも優しそうですね。
子どもたちがやんちゃにいろいろと道中で挑戦したりして、時には川に落ちたりする失敗もありますがわんぱくに目的地まで辿り着きます。親と祖父母の影は少し薄いですが、保護者がいるからこそこの子どもたちも大胆な行動がとれるとも言えますね。
うちで使用してみての感想
見開きページで1つの画面隣、下の方に文章が入るというページ構成になっています。自然が中心ですがその描き込み量に驚かされますね。必ずしも14匹全員がそろっていないページもありますが、背景の草花や虫、鳥などが画面の中に細かく描かれていて、特に草木は徹底して描き込み量が多いです。
絵本をいろいろ子どもに読み聞かせている中で、時にはこの絵本の絵は私でも描けそうだなと思ってしまうクオリティのものもあるのが正直な感想ですが、このシリーズの絵は芸術的に思えますし描くのは相当時間もかかったことでしょう。とんでもなくうまく見えてビビりました。
結構子どもからも読んでほしいとせがまれることが多い1冊ですし、私も毎回読むたびにその絵におおっと思わされます。
余談ですけどこの話はやたらとカエルが出てくる頻度が多いですね。アマガエルが出てきて、ガマガエルの婆さんみたいなのがいて、トノサマガエルが川をジャンプで越えていたりします。カエルばっかりです。そんなにカエルをフィーチャーしなくてもいいようにも思いますが、描かれた当時に何かあったのでしょうか。