なくしたものを探して〜とりあえずやってみました

体験主義で、実際に体験した内容と、実はよく知らないので人に聞くのが恥ずかしい、という内容について調べてみたことをもとに書きます。

絵本 筒井頼子、林明子「おでかけのまえに」

time 2021/06/05

価格 990円~

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概要、解説

あやこという女の子が主人公の絵本です。
日曜日の朝、晴れているのを確認して喜ぶあやこ。ピクニックに行く日だからです。
ママもパパもそれに向けて準備をしていますが、ピクニックが楽しみなあまりあやこは自分も手伝おうとしていろいろなことをやってみようとします。

ご飯をお弁当箱に詰めたり、パパの荷物を鞄に詰めてあげたり、鏡の前でママのお化粧の真似をして口紅を塗ってみたりします。しかし慣れていないからかちょっと失敗してしまいました。

せっかくお気に入りの服に着替えても、行くまでの間に外へ出て、転んでしまいました。ですがパパとママはあやこを叱ることなく優しいです。最後には3人で楽しくピクニック先で遊んでいるところで終わります。

家族の微笑ましい休日の様子が描かれている1冊。あやこが朝だけで数多くの失敗をするのですが、怒られることがなく進んでいきます。この親の寛容さも見習いたくなる本でした。

うちで使用してみての感想

ピクニックで気分が盛り上がっていろいろ朝から張り切るあやこが微笑ましいですね。うちの子どもがよく読んでほしいとせがんできますので、大体の内容をそらで言えるぐらいになりました。

この話で独特なのは、あやこがはっきり言って余計なことをして失敗するというシーンの後に、何事もなかったかのように次の場面に移っているところですね。一箇所ぐらいパパかママのどちらかが怒ったりしていてもおかしくないと思いますが、どちらも心が広いのか諦めているのか。

怒られたならばあやこがしゅんとしたりしていると思うので、やはり怒られるシーンが省略されているわけではなく、そもそもなかったのでしょう。
怒られるマイナスなシーンは極力抑えつつ、お出かけを楽しみにしているあやこのはやる気持ちを表すのに場面飛ばしが効果的になっています。
何でも親の真似をしてやりたがる子どもの心情もよく表されていると思いますね。忙しいときにやらなくてもと思いますが。

終盤にはお気に入りの服で外に出たにもかかわらず転んで、服を泥で汚してしまうあやこ。ここからは文章での説明が一切なく、着替えて出発するまでが絵だけで表現されています。にこやかに終わってよかったなあと思います。私だったらあやこの失敗のどこかの過程で怒っていると思いますから。

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