2021/06/13
価格 | 990円~ |
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Contents
概要、解説
福音館書店から出ている絵本です。
夜になってもなかなか寝ないコッコさんという女の子に対してお月様が語りかけ、いつしか眠りに導いていくという話です。
にじんだような色使いがちょうど眠りかけの、夢と現実の狭間という感じでいいですね。
池の水だとか魚とか鳥とか犬とかがもう眠ったので、コッコさんも寝ましょうという呼びかけですね。しかしこのコッコさんが、人は人、自分は自分という考え方なのか、他のものが寝ていようが自分は眠らないもんと突っぱねる形で話が進行していきます。
子どもなのでさすがに最後には寝るのですけどね。最後まで寝なかったら変な意味で凄い作品になっていたかもしれませんね。子どもに伝えにくくなるというか。
このコッコさんはシリーズ化しており、「コッコさんとあめふり」「コッコさんのおみせ」などが出ています。そちらはまだ読んだことがありませんが、少し気になりますね。このコッコさんはなかなか強情なところがありますから、他の本でも我が道を行こうとしているのでしょうか。
うちで使用してみての感想
子どもが眠るのを見守る、優しい気持ちになれる本です。個人的に結構好きですね。
うちの子どもに読み聞かせを行いました。最初のうちは話の筋を追っていくということが多かったですね。
睡眠導入の話なのですが、これを読んだからといってうちの子どもが眠くなるという感じにはなかなかなりませんでした。眠らせる目的であまり読んでいないというのもありますが。
お月様の説得に耳を貸さないコッコさんがなんとなく面白く、私なんかは最初に読んだときにニヤニヤしてしまったものですが、子どもにはこういう面白さは伝わっていないでしょうね。
雲とか池の水が眠ったというなんか抽象的な呼びかけから始まって、終盤には家の犬とかお兄ちゃんとか近いところへ行き、最後にはコッコさんの右手が眠ったとかいうよくわからない展開。
右手が眠ったとはどういう状況なのかとも思いますが、コッコさんも眠りに落ちる寸前でわけがわからないのでしょう。
今でも子どもに呼んでくれとせがまれますが、最近は話の筋よりも池の水のくだりで絵に描かれているカエルとか、鳥とか犬とかに食いつきがいいですね。
「カエル!」「鳥!」とか指さして発音しています。そういう目的の本ではないのですが、いろいろなところから知識を吸収してくれているのは頼もしく思います。