なくしたものを探して〜とりあえずやってみました

体験主義で、実際に体験した内容と、実はよく知らないので人に聞くのが恥ずかしい、という内容について調べてみたことをもとに書きます。

絵本 山下洋輔、元永定正「もけらもけら」

time 2020/09/05

価格 1,320円~

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もけら もけら (日本傑作絵本シリーズ) [ 山下洋輔 ]
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概要、解説

全編通して不思議な絵と不思議な擬音で彩られている絵本です。1990年の作品ですが、未だに古さを感じさせません。

文章を担当した山下洋輔さんはジャズピアニストとのことで、どこか即興性を感じさせつつ遊び心を織り込んだ擬音が各ページに1~4語ほどちりばめられています。
自分で口に出してみるとわかるのですが、不思議なテンポが形成されており、ジャズピアニストの手に夜も小田と知ったときに妙な納得感を覚えました。

絵の方は前衛芸術家の元永定正さんが担当。2011年に亡くなられていますがモダンアートを数多く生み出された方だそうです。私は勉強不足であまり書けることがありません。

本作の絵を見た最初の感想は、「棒に空豆が付いている」でした。そんなような絵がまず目に飛び込んできます。以降も帽に三角がくっついていたり、丸に帽がいくつもくっついていたりと単純化された物が多いです。それが各ページの擬音と不思議にマッチしており、初めて読んだときはページをめくるのが楽しみな感情を味わいました。
とくに「じょわらん」という擬音に対して描かれている絵が秀逸と感じました。

うちで使用してみての感想

こうした特にストーリーがなく、絵と擬音だけで構成されている絵本というのはなかなか買うのをためらわせるに足る理由があります。つまり、筋書きがないが子どもに読ませて理解できるのかということです。

ですから私のような子育て初心者は、文章量が少ないにしてもお話の筋をわかってもらえるような本を選んでいましたし、そういう方も多いと思います。実際にこの本を購入したのは私ではなく妻です。
前に触れた駒形克己「ごぶごぶ ごぼごぼ」に関しても同じようなことを考えていました。あちらも頂きものでした。

しかし実際に子どもに読みきかせてみると、これが意外と飽きることがあまりなかったのです。絵と擬音のどこを中心に見ているのかはわかりませんが、とにかく本の方をじっと見て私が喋る擬音を聞き続けているのです。

子どもを引きつけるような擬音や絵なのでしょうか。1日に何度も、読むようにせがまれたこともありました。話を覚えきっていたらそういう反応にならないような気もするので、やはり何かしら聞いたり見たりして楽しいことがあるのでしょう。話の内容はわからなくても。
各ページについてこちらに「これはどういう意味なの?」と聞かれても答えようがないのが事実です。

あと「ぴた ごら ぴた ごら」という擬音については某Eテレの番組が想起されるのですが、どういう意図でこの擬音なのかはわかりません。

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