2021/06/13
[CD] thirdiq/monologue
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今回はThirdiq(サーディック)のアルバムについてです。
渋谷のJAM集団、JAMNUTSとしても活動する渥美幸裕氏と、Soil&Hemp Sessionsで活動してきたキーボーディストの菱山翔太氏が中心となって結成されたプロジェクトです。
上記のバンド界隈は私は全く詳しくないため、今後聴く機会を得られればと考えてはいるんですけれど。
このアルバム「monologue」は、なんと打ち合わせなしで一発録りだったというから驚きです。一部の楽曲はドキュメンタリー映画「The Cleanest Line」にも使用されたそうです。
たまに行くTSUTAYAで買ったのですが、ラウンジ系の括りになっていました。
お洒落な音のアルバムかなーと思って聴いてみますとこれが結構よい感じのジャズ。
そもそも、ジャズという一ジャンルと言っていいのだろうかと思われるような、変わった音世界が展開されています。時にHIP-HOP?かと思うような展開もあり。
9曲目の「Tokyo」は11分超えの大作で、各楽器がそれぞれ高速でアピールしてきます。個人的にはキーボードの音色が好みですね。
3~5曲目の「Beyond The Fields. Past」から「Now」「Future」へと続く3曲も実によいです。心が落ち着いていきます。「Future」はフルートも入っていて好きですね。
ラストを飾る「4a.M.」はピアノの音が安らぎを与えてくれ、トランペットが静かに入ってくるという至福のひと時。よいですよ。以前にGREAT3の「Caravan」を聴いて感動したときのような感覚を味わえました。