なくしたものを探して〜とりあえずやってみました

体験主義で、実際に体験した内容と、実はよく知らないので人に聞くのが恥ずかしい、という内容について調べてみたことをもとに書きます。

株の運用で利益を得る

time 2018/10/14

副収入を得るという観点からは、株やFXはかなり有名な方法であると言えます。実際にやっている方も多いですし。

私はFXをやっていないのでこれについて言及はできませんが、株取引については10年ほどやってきています。
社会人になってからの貯金の一部を証券会社口座に移し、細々と取引していました。
利確も損切りも早めにやってしまうスタンスでしたので、リーマンショックでも退場しませんでしたが、アベノミクスでの恩恵もさほど受ける事ができませんでした。

トータルの運用益でいると若干負けているのでしょうが(証券会社に10年前とかのデータが残っていなくて集計できませんでした)、配当や株主優待面で考えると、あまり損したとも言えませんね。

さて、株で運用益を上げていくにあたっても、無策ではなかなか勝つことは難しいわけです。
名前を知っている企業だから株を買うとかは、株取引を始めるきっかけとしてはいいのですが長い目で見た戦略とは言えませんし、人が勧めていたからその株を買うというのも、参考にはなりますが損失が出たときに勧めてきた人がそれを補てんしてくれるわけではない以上、盲信は危険です。

企業の業績を調べてかかるというのがポピュラーな方法ではありますが、調べたから必ず勝てるわけではないのが難しいところです。
例えば決算で業績が非常にいい企業でも、すでにそれが株価に織り込み済みという理由で、逆に株価がそのタイミングで大きく下がったりもします。
一方で決算での業績が悪くとも、悪材料出尽くしなどと言われて株価が上がったりすることもあるわけですから、株取引というのは実に難しいものです。

とはいえ私も、まったくの無策で株取引をやっているわけではありません。自分なりにこういう条件ならば株を買うという条件付けを行って、それに従って売買を行うようにしています。あまり勝てていませんが、一つの参考になるかとは思うのでここでその方法について公開していきます。

条件付けですが、2つの条件に合致するかどうかが目安です。

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・チャートのローソク足と移動平均線で判断する

いろいろな株関係の本で書かれている手法ですので特に目新しいわけではありませんが、書いていきます。
漫画の三田紀房「インベスターZ」の10巻にも書かれている内容で、私はこれを参考にしました。もともとFXの解説のシーンで書かれていたのですが、株でも同じように使えると判断しています。

まずは1日ごとのローソク足チャートを作る。そしてそこに過去20日間の移動平均線を描く。
この線グラフ…通常「20日線」の上に白いローソク足が3本続けて現れ、1本目より2本目、2本目より3本目のローソクが平均線よりどんどん離れていったら「相場が上がっていく」サイン!
テイクオフ!離陸開始!ここで買う!

こうです。
この手法で上手いこと利益を出せたのが、以下のブロンコビリー株でした。丸囲みのところで買ったわけです。


(Yahoo!ファイナンスより)

・本のオススメ株を買う

身もふたもない方法ですね。本稿の最初の方で、人に勧められて株を買うことについて割と否定的だったのにもかかわらずこう書いているとは。
ですがなぜこの方法を採用しているかと言いますと、上のローソク足と移動平均法の条件に合致する株を探すのに、やみくもに探すよりも何らかの指針がほしいので、それに使っているためです。

使っている本は(株)産業と経済の出版している「オール株価チャンス」です。
この本は昔からたまに読んで参考にしていました。上昇パターンに入った株や下降パターンの株など全銘柄の株価動向を記しているので、これから買う株も既に持っている株も評価が見られるわけですね。

中でも「大本命猛爆発型」とされた100銘柄は「物色人気まっしぐら」という評価で強くお勧めされています。
ここで手法ですが、私はこの100銘柄を証券会社の株価ボード等に登録しておいて、毎日毎日チャートを監視する対象にしていたのです。
本によると株価が上がるだろうとされている株なので、ローソク足と移動平均法の条件にも合致する確率が高いだろうとの判断です。

上記したブロンコビリーも、当時上昇トレンド期待ということでこの「大本命猛爆発型」銘柄に挙がっていました。実際にいいタイミングで売買できたので記憶に残っています。

ただ、この本が完全無欠というわけではありませんので注意が必要です。
「オール株価チャンス」は春夏秋冬で四半期ごとに出ている本であり、当季号には前季号で「大本命猛爆発型」で挙がっていた100銘柄について、実際はどうであったかが書かれています。
本の発行月(6月発売ならば6月1日~)から3か月間の値動きをもとに、この100銘柄の安値、高値、+実績、上昇幅がそれぞれ書かれている表が付いています。
これを見ると100銘柄全てで+実績がプラスで、上昇幅も1.18倍とか1.23倍とか景気がいい数字が並んでいます。ストップ高を記録した株は1.83倍と書かれていたりもします。

先に書いたブロンコビリーは、安値が4,235円、高値が4,850円で+実績が615円、上昇幅が1.15倍となっていました。

初見の人はこの表を見て、この本でおススメされている株は全部上がるんだ、凄い!となってしまいそうなのですが、実際は3ヶ月の期間内での最高値と最安値、そしてその差額を全部プラス扱いにしているだけなので、ストップ安を食らったり上場廃止してもこの計算ならばプラス扱いになりますし、上昇幅も1倍以上にはなります。

ここで「大本命猛爆発型」銘柄に挙がっていたある株について触れておきます。
(株)ニッキ。安値が2,682円、高値が2,985円で+実績が303円、上昇幅が1.11倍となっていました。
ですが、チャートは以下のようになっていました。


(Yahoo!ファイナンスより)

2018年6月11日に高値の2,985円が付きましたが、以降はずっと下がり続けて2,400円台にもなっています(安値が2,682円と書かれていた理由はよくわかりません)。私はここの株を買っていていまだに手放していないので含み損ではあります。
予想する人も人間なのですから結果的に外れることがあるのは当然ですし、こちらが損しても責める気はないのですが、まるで予想が当たったかのように次の四半期本で書いているのだけは少し疑問ですね。

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